たまたま受けた胸部CT検査で肺の小さな結節を指摘され、定期的な胸部CT検査を受けるよう 言われました。なぜでしょうか?
その結節が肺癌を含む悪性疾患の可能性が否定出来ない為です。
肺の結節の多くは炎症などによる良性結節ですが、たまに肺癌など悪性疾患による結節である場合があります。結節が良性か悪性か1回のCTですぐ判断出来れば定期的な胸部CT検査は必要ありません。
しかし、すぐには判断出来ない事が多く、その場合は定期的にCTを撮影し、大きくならないか?形状的に悪性を考えされる形に変化して来ないか?を見る必要があります。
最終的に結節が良いものか悪いものか診断するにはその結節の細胞を気管支鏡による生検かCT下肺生検で採取し病理組織診断での確定が必要です。ある程度の大きさにならないと検査を行っても組織を採取出来ない為、小さな結節の場合はCTによる経過観察となっているものと推量出来ます。小さな結節でも形態的に悪性が疑われる場合はPET検査など他の補助診断を行う場合もあります。まずは今診てもらっている主治医の先生に疑問点を率直に相談し、ご自身が納得される事が大切です。