40代以降風邪をひくと咳だけいつも長引いてしまいなかなか治りません。ひどいときは呼吸がしにくいような咳が出て、特に寝入る時に出るのでなかなか寝付けません。最終的には治るのですが、これは喘息になるのでしょうか。|岡崎市にある呼吸器科・内科

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ドクターQ&A

40代以降風邪をひくと咳だけいつも長引いてしまいなかなか治りません。ひどいときは呼吸がしにくいような咳が出て、特に寝入る時に出るのでなかなか寝付けません。最終的には治るのですが、これは喘息になるのでしょうか。

考えられる原因としては、

 

1.風邪から気管支炎や肺炎に増悪を繰り返している。
2.風邪もしくは気管支炎や肺炎が自然治癒した後に感染後遷延性咳嗽(病原体は死滅しているが感染により気道上皮細胞が破壊され咳を起こす神経が刺激され咳が続く状態)を繰り返している。
3.喘息もしくは感染により喘息同様の状態(喘息様気管支炎)になっている。の3つがあります。

 

1.風邪だけなのか、気管支炎や肺炎まで進展増悪しているかは採血で白血球の増減があるか?炎症の程度を診るCRPが上昇していないか?胸部レントゲンで肺炎の影がないか?等で判断出来ます。

2.感染後遷延性咳嗽では感染自体は収まっているので一般的に採血やレントゲンでは異常を示しません。

3.喘息と診断する場合、咳は副次的な症状で最も大事な症状は夜間~明け方の喘鳴(気管支がアレルギーで収縮し息をはく時に)ひゅうひゅうゼーゼーと音がする事です。喫煙歴があればCOPD(肺気腫や慢性気管支炎)を既に発症しておりCOPDに喘息を合併したり、感染により喘息様気管支炎の状態になっている可能性もあります。いずれも症状が出れば直ちに呼吸器内科を受診し必要な検査を受けないと診断に結び付きませんので次回症状出現の際は必ず受診して下さい。COPDなら症状のない平時でもレントゲンやCTで診断出来ます。

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