喘息治療中です。夜寝ている時に発作が起こる事が多く、不安で眠れません。何か原因があるのでしょうか?
夜間は、気管支を拡張させ心臓の動きを促進させる交感神経の働きが低下し反対の作用を促す副交感神経(迷走神経)が優位になるため、元々気管支喘息の発作や症状、心不全の発作も起こりやすい時間帯です。
しかしながら喘息の加療が充分であれば夜間発作も抑えられるはずです。
このため現在使用している喘息に対する吸入薬(吸入ステロイドやβ刺激薬、抗コリン薬)ロイコトルエン受容体拮抗薬等の処方が充分でない可能性が考えられます。
夜間症状を我慢する必要はありません。現在通院中の主治医に昼間は抑えられているものの夜間は喘息の症状が出て、とても不安であるという事を強く訴え、現在の喘息の重症度を再判定して頂き必要に応じた治療強化を図って貰って下さい。
その際に有力な判断材料となるのは1週間に何回ぐらい夜間喘息症状が出現し、どの程度続くかとFeNO(呼吸中一酸化炭素)を測定する機械があればこちらの数値も大きな参考になります。
又、精査の上、喘息の発作でなければ心不全や他の原因も検討しないといけないため、まず早急に主治医に現在の状況をしっかり伝えて下さい。